北恵が運営する建材・住宅資材の公式通販サイト

LDK plus

call06-6121-9302
schedule営業時間 - 10:00~17:00(定休日 - 土日祝)
【コラム】複合フローリングとは?無垢との違いや種類ごとの特徴を解説

家の印象を大きく左右するフローリングには、複合フローリングと無垢フローリングの2種類があります。

加工方法や素材の性質が異なるため、見た目や耐久性、メンテナンス性にそれぞれ違いがあります。今回は、両者の違いを整理したうえで、特に複合フローリングに注目し、種類ごとの特徴やメリット・デメリットをわかりやすく解説します。

複合フローリングとは?

複合フローリングとは?

複合フローリングは、下地に合板などの基材を使用し、その表面に薄い天然木や化粧シートを貼り合わせた構造の床材です。一般的に「フローリング」といえば、この複合フローリングを指すことが多く、住宅用として広く普及しています。表面にはオークやウォールナットなどの多様な樹種の突き板や挽き板が使用され、天然木の風合いを感じながらも、温度や湿度の変化に強く、割れやねじれ、反りが起こりにくいのが特徴です。さらに、商品によってはキズや摩耗にも強く、戸建てやマンションはもちろん、リビング、ダイニングに水回り、床暖房対応モデルなどもあります。また、近年ではペット対応モデルや防音・防滑・抗菌などの高機能モデルも増えており、用途やライフスタイルに合わせて選べる豊富なラインナップが揃っているのも複合フローリングの大きな魅力です。

複合フローリングと無垢フローリングの違い

複合フローリングと無垢フローリングの違い

無垢フローリングと複合フローリングは、素材や構造、耐久性において大きく異なります。無垢フローリングは天然木100%で、木目や温かみのある質感を存分に楽しめますが、湿度や温度の変化によって反りや割れ、傷が生じやすく、経年変化も顕著です。また、床暖房に対応していない場合もあり、定期的なメンテナンスが必要です。一方、複合フローリングは合板を基材に薄い天然木や化粧シートを貼った多層構造で、膨張や収縮が少ないです。商品によっては床暖房や水回り対応や、キズにも強いものもあり、戸建てやマンション、さまざまな部屋で使いやすいのが特徴です。見た目の質感は無垢に比べやや劣る場合もありますが、安定した性能と施工性を重視する方に最適です。

リラクシングウッド無垢フローリング

木のぬくもりや温かみを感じられる無垢材を使用した無垢フローリング「リラクシングウッド」の魅力をご紹介!

複合フローリングの種類

複合フローリングは、表面の化粧材によって「挽き板」「突き板」「シート」の3種類に分けられます。

挽板タイプ

複合フローリング「挽板タイプ」

天然木を2~ 〜4mmの板状に切り出した挽き板を合板などの基材に貼った床材

挽板は、表面材に厚みがあるため、無垢と同等の質感や風合いを楽しむことができます。

突板タイプ

複合フローリング「突板タイプ」

木材を0.2~ 〜0.5mmほどのシート状にスライスした突板を合板などの基材に貼った床材

質感では無垢や挽板に劣るが、木材の風合いを感じられて機能性と手頃な価格帯が魅力です

シートタイプ

複合フローリング「シートタイプ」

[表面厚0.1~0.2mm]

木目等を印刷したオレフィンシートや樹脂シートを合板などの基材に貼った床材

表面がシートなのでお手入れがしやすく、挽板や突板に比べて安価なものが多いです。しかし、木目をプリントしているので天然木ならではの風合いは楽しめません。

【コラム】フローリングの種類はこの2つ!無垢と複合それぞれの特徴を解説

こちらの記事では、フローリングの種類について解説しています。

無垢と複合それぞれの特徴も取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。

複合フローリングのメリット

デザインも機能もあきらめたくない方にぴったりなのが、複合フローリング。天然木の質感を活かしつつ、扱いやすく長く使えるのが魅力です。ここからは、暮らしの中で感じる複合フローリングのメリットを3つ見ていきましょう。

無垢フローリングと比べて安価

複合フローリングは、合板などの基材に薄い天然木や化粧シートを貼った構造になります。天然木100%の無垢フローリングと比べると使用する天然木が少なく、材料費が抑えられ、製造コストも低くなります。その結果、無垢に比べて手頃な価格で導入でき、施工も容易です。機能性も確保されているため、コストを抑えながら木の風合いを楽しみたい方に適しています。

商品のラインナップが豊富

複合フローリングは、カラーや木目の豊富なデザインバリエーションに加え、機能面でも幅広いラインナップが展開されています。防音性や耐傷性、床暖房対応、ペット対応など機能面でも幅広いラインナップが揃っています。インテリアに合わせつつ、快適性も重視できるのがメリットです。

お手入れや掃除がしやすい

複合フローリングは、無垢材と比べてお手入れの手間がかからない点が大きな魅力です。無垢フローリングは水分や汚れに弱く、日常的に注意が必要ですが、複合フローリングはワックス不要の加工や耐水性を備えた商品が多く、普段のお掃除はモップや雑巾で拭くだけで十分。さらに、抗菌・抗ウイルス仕様のタイプもあり、毎日の暮らしで清潔さをキープしやすい実用的な床材といえるでしょう。掃除の負担を減らしつつ、美しさを長く保てます。

複合フローリングのデメリット

扱いやすくて人気の複合フローリングですが、実は気をつけたいポイントもいくつかあります。あとで後悔しないためにも、デメリットもしっかりチェックしておきたいところ。ここからは、知っておくと安心な複合フローリングの注意点を3つ見ていきましょう。

商品によっては、作り物感や安っぽい印象を受ける

複合フローリングは価格や機能面で優れていますが、商品によっては木目を印刷した化粧シートを使用しているため、天然木のような質感に欠ける場合があります。そのため、実際に触れたり光の当たり方によっては「作り物感」や「安っぽさ」を感じてしまうこともあります。自然素材の風合いを重視する方は、近年のシート技術は進化していますが突き板や挽き板タイプを選ぶと違和感が少なくなるでしょう。

傷付くと合板が見えてしまう

複合フローリングは表面に薄い天然木や化粧シートを貼った構造のため、強い衝撃や鋭利なものによる傷がつくと、下地の合板が露出してしまう場合があります。シートタイプに限らず、挽き板や突き板タイプでも表面材は限られた厚みしかないため、傷が深いと木目の美しさが損なわれ、傷跡が目立ちやすくなります。使用する際は家具の脚やペットの爪などに注意が必要です。

耐用年数が短い

複合フローリングは、構造上どうしても耐用年数が無垢フローリングより短くなります。特に表面の化粧材が摩耗すると下地の合板が露出しやすく、傷や汚れ、色あせなどが目立つことがあります。シートタイプに関しては、摩耗には強いですが注意が必要です。人の出入りが多いリビングや玄関などでは、定期的なお手入れや保護対策が重要です。無垢のような経年変化による味わいは少ないため、長期的な美観を保つためには使用環境やメンテナンスを意識することが大切です。

まとめ

無垢フローリングの温かみや木目の美しさに対し、複合フローリングは安定した耐久性と手頃な価格が大きな魅力です。挽き板・突き板・シートの種類ごとに風合いやお手入れのしやすさが異なり、リビングやダイニング、水回り、床暖房設置箇所など幅広い空間で利用可能です。さらに、防音・防滑・抗菌やペット対応などの高機能モデルも揃っており、デザイン性と実用性を兼ね備えた床材選びが可能です。複合フローリングは、家の印象を左右する床材選びで、快適で長く使える理想の選択肢といえます。

LDKplusでは、フローリングに関する相談を受け付けております。
お困りの際にはぜひお問い合わせください。