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畳の種類はどれくらいある?デザインや施工法別にご紹介

畳は、日本の住まいに古くから取り入れられてきた床材ですが、現在ではデザインや機能性の進化により、さまざまな種類が展開されています。昔ながらの和室向けの畳はもちろん、洋室にも合わせやすいモダンな畳や、メンテナンス性に優れた素材を使用した畳も増えており、用途に合わせて選べるようになっています。本記事では、畳のデザイン・施工方法・素材・畳床の種類について、それぞれの特徴や違いをわかりやすく解説します。

畳のデザインの種類

畳にはさまざまなデザインがあり、和室の印象を大きく左右します。特に近年は、昔ながらの和風デザインだけでなく、モダンインテリアに合わせやすいスタイリッシュな畳も人気です。代表的な「縁あり畳」と「縁なし畳」のそれぞれの特徴について解説します。

縁あり畳

縁あり畳は、畳の端に「畳縁(たたみべり)」と呼ばれる布地が付いている伝統的なタイプです。和室らしい落ち着きや高級感を演出できるため、旅館や和風住宅などで広く採用されています。

畳縁にはさまざまな色や柄があり、選ぶデザインによって部屋の印象を変えられる点も魅力です。また、縁部分が補強材の役割を果たすため、耐久性が高く、長期間使用しやすいというメリットがあります。

縁なし畳

縁なし畳は、畳縁を付けずに仕上げたタイプで、代表的なものに「琉球畳」があります。すっきりとした見た目が特徴で、モダン和室や洋風インテリアとの相性が良く、近年人気が高まっています。

半畳サイズを市松模様に敷く施工方法が多く、光の当たり方によって色合いが変化するため、デザイン性に優れている点が魅力です。また、空間を広く見せる効果も期待できます。

ただし、畳縁による補強がないため、縁あり畳に比べると角部分が傷みやすい傾向があります。そのため、人の出入りが多い場所では、耐久性に優れた素材を選ぶことが重要です。

畳の施工の種類

畳には施工方法にも種類があり、住宅環境や用途によって適した方法が異なります。主な施工法には「敷き込み」と「置き敷き」があり、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。リフォームのしやすさやメンテナンス性にも関わるため、施工方法の違いを理解しておくことが大切です。

敷き込み

敷き込みは、床の下地の上に畳を敷き込む施工方法です。一般的な和室や小上がりスペースなどで多く採用されており、昔ながらの本格的な和空間を演出できます。使用される畳には、縁あり畳・縁なし畳のどちらも対応可能で、住宅デザインに合わせて選べる点も特徴です。

近年では、フローリングと畳スペースを組み合わせた間取りも人気があり、洋室の一角に畳を取り入れることで、和モダンな空間を演出するケースも増えています。リビング続きの小上がり畳などは、くつろぎスペースやお子様の遊び場としても活用されています。

メリットとしては、厚みのある畳を使用できるため、クッション性や断熱性、防音性に優れている点が挙げられます。また、床全体にぴったり納まるためズレにくく、見た目にも美しい仕上がりになります。

一方で、部屋の寸法に合わせた採寸や製作が必要になるため、設置までに手間や費用がかかる点はデメリットです。また、一度施工すると別の種類の畳へ簡単に変更しにくい点にも注意が必要です。

置き敷き

置き敷きは、フローリングの上にそのまま置いて使用するタイプの畳です。縁あり畳・縁なし畳の両方があり、ラグのような感覚で気軽に取り入れられる点が特徴です。工事不要で設置できるため、和室がない住宅でも手軽に畳空間をつくることができます。

近年では、リビングの一角や子どもの遊び場スペース、くつろぎスペースとして取り入れるケースも増えており、洋室に和の雰囲気を加えられる点が人気です。また、簡単に移動できるため、模様替えや掃除がしやすい点も魅力です。

メリットとしては、工事不要で設置できるため導入しやすく、夏だけ畳を敷くなど季節に合わせて床の雰囲気を変更できる点が挙げられます。また、必要に応じて枚数を増減できるため、部屋の広さや用途に合わせて柔軟に対応できます。

一方で、滑り止め加工がされていても使用環境によってはズレが生じる場合があります。また、厚みが比較的薄い商品も多く、敷き込みタイプに比べると断熱性や防音性が劣る傾向があります。そのため、使用目的に合わせて厚みや素材を選ぶことが重要です。

畳表の素材の種類

畳表は、畳の表面部分を指し、見た目や肌触り、耐久性を左右する重要な要素です。従来はイ草を使用した畳表が一般的でしたが、近年では機能性やメンテナンス性を高めた和紙製や樹脂製の畳も増えています。

素材によって、風合いや耐久性、お手入れ方法などに違いがあるため、使用環境やライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。ここでは、代表的な「イ草」「和紙」「樹脂」それぞれの特徴について解説します。

イ草

イ草は、昔から使用されている代表的な畳表素材です。自然素材ならではの香りや風合いが魅力で、リラックス効果も期待できます。

吸湿性・放湿性に優れているため、室内環境を快適に保ちやすい点も特徴です。また、柔らかな肌触りで、素足でも心地良く使用できます。

ただし、日焼けによる変色やカビの発生には注意が必要です。定期的な換気やメンテナンスを行うことで、長持ちしやすくなります。

和紙

和紙畳は、イ草よりも耐久性や撥水性に優れており、色あせしにくい点が特徴です。
代表的な商品として、DAIKENの和紙畳「ここち和座」があります。

カラーバリエーションが豊富で、モダンなインテリアにも合わせやすく、デザイン性を重視する方に人気があります。また、ダニやカビが発生しにくい点もメリットです。

一方で、天然イ草特有の香りや風合いは少ないため、伝統的な畳の雰囲気を重視する場合には物足りなさを感じることがあります。

【コラム】直貼りフローリングとは?メリット・デメリットと他工法との違いを解説

こちらの記事では、DAIKENここち和座について解説しています。
製品の特徴や施工について詳しく解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。

樹脂

樹脂製の畳表は、ポリプロピレンなどの素材を使用したタイプで、水や汚れに強い点が特徴です。水に強く、摩れや色褪せなど、経年劣化が起こりにくいため、ペットのいるご家庭や店舗、脱衣場に適しています。

ただし、天然素材に比べると質感が硬めで、自然な香りはありません。そのため、畳らしい風合いを重視する方は比較検討が必要です。

畳床の種類

畳床(たたみどこ)、畳の芯に当たる中の部分を指し、踏み心地や断熱性、耐久性に大きく影響します。見た目では違いがわかりにくい部分ですが、快適性を左右する重要な要素です。主に「わら床」「建材畳床」「サンドイッチ畳床」の3種類があります。

わら床

わら床は、稲わらを何層にも重ねて圧縮した伝統的な畳床です。弾力性に優れており、柔らかな踏み心地が特徴です。断熱性や吸湿性も高く、昔ながらの本格的な和室を作りたい場合に適しています。また、経年変化による味わいも魅力です。

しかし、一方で気密性の高い近年の住宅に使用するとカビやダニが発生しやすく、湿気に弱いという欠点もあります。

建材畳床

建材畳床は、木質繊維板や断熱材などを組み合わせて作られたタイプの畳床です。稲わらを使用した畳床に比べて、カビやダニが発生しにくく、断熱性や防音性に優れている点が特徴です。また、使用されている材料や構造によって、Ⅰ型・Ⅱ型・Ⅲ型に分類されます。

稲わら床に比べて軽量で扱いやすく、コストも比較的抑えやすいため、新築住宅やマンションなど現代の住まいで広く採用されています。品質が安定している点もメリットのひとつです。

一方で、わら床に比べると踏み心地がやや硬く感じられる場合があります。そのため、本格的な和室らしい柔らかな感触を重視する場合は、実際に踏み心地を確認しながら選ぶことがおすすめです。

サンドイッチ畳床

サンドイッチ畳床は、ポリスチレンフォームやインシュレーションボードなどの建材を、稲わらで挟み込んだ構造の畳床です。わら床ならではの柔らかな踏み心地や調湿性を残しながら、建材の軽量性や耐久性も兼ね備えている点が特徴です。

表面部分にわらを使用しているため、畳特有の自然な感触や風合いを感じられる一方で、従来のわら床に比べてカビやダニが発生しにくく、扱いやすい点もメリットです。また、重量も比較的軽いため、施工やメンテナンスの負担を軽減できます。

本格的な和室の雰囲気を残しつつ、現代住宅に求められる機能性やメンテナンス性も取り入れたい方に人気がある畳床です。一方で、使用されている建材によって性能や踏み心地に違いがあるため、用途に合わせて選ぶことが重要です。

まとめ

畳には、デザイン・施工方法・畳表の素材・畳床の構造など、さまざまな種類があります。昔ながらの和室に適した伝統的な畳だけでなく、洋室にも合わせやすいモダンデザインや、メンテナンス性に優れた高機能な畳も増えており、ライフスタイルに合わせて選べるようになっています。

また、イ草・和紙・樹脂など素材によって風合いや耐久性が異なり、畳床の種類によって踏み心地や断熱性も変わります。そのため、見た目だけでなく、使用する部屋や目的に合わせて選ぶことが大切です。

和室の新設やリフォーム、洋室への畳スペース設置をご検討の方は、ぜひ用途に合った畳選びをしてみてください。