みなさん、今SNSで人気の「病院用シンク」と「実験用シンク」って知っていますか？
おしゃれなお家の洗面台に必ずと言ってもいいほど、採用されている「TOTO」の病院用シンク・実験用シンク。人気の理由はいったい何？また、病院用シンクと実験用シンクの違いについても詳しく説明していきます。

「病院用シンク」「実験用シンク」とは？

病院用シンクと実験用シンクは、陶器製で深さがあり横幅が大きいので、学校の理科室や病院で使われていることが多いことから、そのような愛称が付けられています。

特徴としては、シンク内が広く大きいため洗い物などの作業がしやすい形状で、排水口以外の機能がついていないシンプルさで機能美を追求された洗面ボウルとなります。

ですが、実は「病院用シンク」と「実験用シンク」は正式名称ではなく、それぞれ以下の様な名称があります。

病院用シンク → 病院用流し（品番：SK106）
実験用シンク → 陶器製流し（品番：SK6・SK7）

「病院用シンク」と「実験用シンク」は全部で3種類あります。

「病院用シンク」「実験用シンク」の違い

実際に、どのような違いがあるのか比較していきましょう。

寸法

3種類のシンクはそれぞれサイズが異なります。

大きさで比較すると、大きい順から
病院用シンクSK106 ＞実験用シンクSK6 ＞実験用シンクSK7 となります。

SK106とSK6は幅・奥行きはほぼ同じですが、深さが違うことがわかります。それに比べてSK7はかなりコンパクトなのがわかります。しかし、一般的な洗面器の大きさは、SK7程度の大きさなので、SK106とSK6はかなり大きいことがわかります。

フチの形状

見た目はどれも似ていますが、病院用シンクと実験用シンクではフチの形状が少し違います。

よく見ると、実験用シンクの方が病院用シンクよりフチが厚くて太いのがわかります。

取付方法

意外と知らない方も多いかもしれませんが、病院用シンクと実験用シンクは取付け方も異なります。SNSでよく見かける、カウンターに埋め込まれているタイプは「病院用シンク」になります。

実験用シンクは基本的に壁付けの固定金具（別売）で本体を固定します。
しかしながら、SNS上では実験用シンクをカウンターに埋め込んでいる方も多くいます。ですが、メーカー推奨の正式な取り付け方ではないのでメーカー保証の対象外となるでしょう。

埋め込みの商品は病院用シンクSK106のようにフチが羽のように平らになっていてカウンターにも綺麗にはまるのですが、実験用シンクはフチの形状がフラットではないのでぴったりはまりません。

●病院用シンク

ポイントはこのフチの部分。このフチの底辺部が水平であることによって、カウンターとピッタリ隙間なくはまるようになっています。

●実験用シンク

病院用シンクと違ってフチの形状が分厚くてゴツく、フチの底辺部が水平ではない（斜めに傾斜している）ので、水平のカウンターにはピッタリはまらないのです。
どうしても、実験用シンクを埋め込みたい方は、この隙間を解消するためにシンクとカウンターの間に太いコーキングを施す必要があります。
このコーキングが許容できない方は埋め込みを諦めるか、病院用シンクを選択する方が無難です。

「病院用シンク」「実験用シンク」を使うメリット

幅が広く使いやすい

2人で並んで使用しても、幅が広いので使い勝手は良いです。
洗面所を広く使いたいけど、2ボウルにすると費用がかかる、、、、、という方におすすめです。

深さがあるので様々な使い方ができる

「病院用シンク」「実験用シンク」を使うデメリット

おしゃれで使い勝手のよさそうなシンクですが、もちろんデメリットもあります。

オーバーフローがない

オーバフロー機能とは、水を止め忘れてしまった時に溢れるのを防ぐために開けられた穴のことです。「病院用シンク」と「実験用シンク」はこのオーバーフロー機能が付いていないため、水をためながら出しっぱなしにしてしまうと家が水浸しになります。
この点は一般住宅向けのシンクではない為、仕方がないですね。

水の流れが悪い

一般的に住宅用の洗面化粧台は水の流れをよくするためにシンクの底は傾斜がしっかりありますが、これらのシンクは底がまっすぐな上に傾斜が緩く、水の流れが少し悪いのです。
陶器製なのでスポンジでさっとこするだけですぐに綺麗にはなりますが、汚れは一般的なシンクに比べると溜まりやすいでしょう。

「病院用シンク」「実験用シンク」を採用する際の注意点

サイズの把握

病院用シンク・実験用シンクは、普通の洗面ボウルよりも横幅が長く610～740mmほどの幅があります。ボウル部分だけでこの寸法が必要なので、カウンター埋め込みなどにする場合はさらにスペースが必要になるので、しっかりと寸法を確認して洗面所全体として使い勝手が悪くならないように気を付けましょう。

オーバーフロー機能はない

病院用シンク・実験用シンクには、一般的な洗面台のボウル部分についているオーバーフローがついていません。一般の家庭ではシンクに水を溜めることはよくあるこですが、排水口に栓をして水を流しっぱなしにすると溢れてしまうので注意しましょう。

お手入れの際の注意点

一般的な洗面ボウルと違ってシンク底に傾斜がないため、水が流れにくいと感じるかもしれません。また、角や底面の端の部分に汚れが溜まりやすいので、こまめに掃除しないと汚れが落ちにくくなることがあります。水栓を引き出し式シャワー水栓にすると、シンクの隅まで水を流すことができてお手入れが楽にあるのでおすすめです。
一般的な洗面台よりもお手入れ方法に工夫が必要なことは知っておきましょう。

水栓のパターンと選び方

病院用シンク・実験用シンクは、カウンター一体型の洗面ボウルのように水洗を取り付ける用の穴などはありません。そのため、水栓は前面の壁につけるか、カウンター台の上につけるかのどちらかになります。
壁にシンクを直接取り付ける場合は、必然的に水栓も壁付タイプを選択することになります。シンクの取り付け形式によって、選べる水栓の種類が異なる点は注意しましょう。

当店おすすめセット商品

TOTO 病院用シンク SK106

TOTO 実験用シンク SK6

TOTO 実験用シンク SK7

まるで造作のような洗面化粧台「ドレーナ」の登場

まるで「造作家具」のようなおしゃれな洗面化粧台。
TOTOの洗面化粧台「drena(ドレーナ)」は、家具のような木の質感やぬくもりを感じられる木目調デザインがおしゃれな洗面化粧台になります。
SNSで大人気の実験用シンク・病院用シンクに似たデザインの広くて深い四角形の洗面ボウルを採用。洋服や靴のつけ置き洗いにぴったりです。
病院用シンク・実験用シンクの見た目はそのまま、ユニットでの洗面化粧台となっているので造作する手間がありません。

TOTO 洗面化粧台 ドレーナ

まとめ

いかがでしたでしょうか？「病院用シンク」「実験用シンク」はSNS等でも混同されて紹介されていることが多いので、注意するべきシンクですが、それぞれのメリット・デメリットを理解した上で造作洗面に是非、取り入れてほしい商品となっています。
洗面所がすっきりとレトロな雰囲気になる「病院用シンク」「実験用シンク」は、サイズや形状の特徴による使いやすさも魅力です。
ただし、各メーカーの製品の仕様や特徴をよく理解したうえで設置しないと、住み始めてから思わぬトラブルが起きることもあるので注意が必要です。

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